【愛しのカルト】ライト級カルト映画
またまた何の役にも立ちませんが、わたしの好きなものシリーズをご紹介したいと思います。
こちらも旧ブログからの引っ越し内容なので、もし既読の方がいらっしゃったらすみません。
(そもそも、こちらのブログも旧ブログもダブルで読んでくださるような方がいらっしゃるとも思えないので杞憂に過ぎないのであろう。)
当サイトでのカルトという表記について
以下、勝手につけたカルトの定義。
- 一部の熱狂的ファンに支持されているであろう作品
- 独特の感じのやつ。クセが強いんじゃ〜のやつ。
- なんとなくカルトて言われてそうだから。
この度は比較的メジャーであるか、もしくは観た後でそんなに嫌な気分にはならないであろう、初心者の方にも嬉しいライト級〜ややミドル級をご紹介します。
(ちなみにヘビー級だと思われるようなものは、わたしのの神経を疑われる可能性があるので永遠に紹介しないであろう)
時計じかけのオレンジ
ライト級
有名なスタンリー・キューブリック監督の作品です。1971年公開
キューブリック作品自体がなかなかのカルト感を出しており、わたし世代以上のファンの方は多いと思われるのですが(年齢が計り知れる)・・・。
あまりにも有名なジャケットですが、こちらの主演の人がトラウマになったと言われているくらいの強烈な演技が盛りだくさんです。
大層オシャレですが、大層荒々しいです。(すみません、サイトの関係上荒々しい以上の表現を使えません。)
当時のジャンルとしては一応SFにもくくれると思うのですが、レトロ感と未来感の融合がスタイリッシュです。
しかしながら目を背けたくなる描写も多いです。
若者たちのネガティブな部分(荒々しいて言うた部分)が大きく描かれていて、風刺感も強いのですが、最後まで観て「面白かったー!」よりも「うう・・」となって終わる感じがあります。
起承転結でまとめると
「ほう?? おお・・・ うう・・・ ええ・・・?」
となります。(全く伝わらない)
ナッドサット語と呼ばれる独特の単語が出てきたり・・・(こちらは原作の小説で読んだ際にゆっくり調べることができましたが、忘れました)
荒々しい話の中で使われるベートーヴェンの第9だったり、荒くれてるシーンでかかる「雨に唄えば」だったり、独特の世界観がすごいです。
今回ご紹介のほとんどがそうですが、生きてる間に観れなかったとしても問題はなかったけれど、観たことで思うことは多々ありましたね〜。
メトロポリス
フライ級
フリッツ・ラング監督 / 1927年公開
ドイツの古いSF映画です。気分は悪くはならないです。
(ヒトラーがお気に入りだったらしいけれど・・・)
無声映画でよくある、シーン毎に暗転してセリフが文字で出てくる映画です。
音楽は常にクラシックが流れているのですが、クラシック音楽に興味がなくてもとても心地が良いです。
ここまでの説明だと面白くなさそ〜と思われそうですが、SF映画としてとても面白いです。
基本的には階級社会を非難した風刺的な内容で、階級差のある二人の恋愛模様だとか、白黒ながらも美麗な映像であったりとか、見所は盛りだくさんです。
ただ・・・出てくるアンドロイドがもう・・・
スターウォーズに出てくる金色のアレにソックリすぎてもう…。
スターウォーズの金色の名前しらんから今ググろうとして
「スターウォーズ 金色」て入力したら
「スターウォーズ 金色のやつ」て予測出た。みんな意外としらんねんな。よかった。
ちなみにこちらを観ると、ほんのり「未来世紀ブラジル」を思い出してしまいます。
SFとデ・ニーロが好きな方はぜひ。(個人的にはDVDの時のジャケットの方が好きやってんけどなあ)
さらにさらに余談ですが、こちらを観ると、
White Townというアーティストの「Your Woman」という曲のPVも思い出してしまいます。
公式YOUTUBEがよくわからなかったので、気になった方はお調べくださいw。
エル・トポ
ミドル級
アレハンドロ・ホドロフスキー / 1971年公開
有名作品とはいえほぼヘビー級なので閲覧注意なのですが・・・。
時計仕掛けのオレンジで気分を害した方は決してみない方がいいレベルの映画です。
ちなみに早速余談ですが、こちらの主演は監督のアレハンドロ・ホドロフスキーなんですね〜w。
そしてそのホドロフスキー監督ですが、実はわたしの大好きな、この世を去って久しいMoebius(メビウス)との共作漫画もあります。
メビウスについてはこちら 【漫画】Moebius:メビウス
本題に戻ってエル・トポですが、こちらの映画はまさかのジョン・レノンが興行権を買っていたらしいですね。
日本ですと、寺山修司が絶賛していたようです。(納得)
ジャケットだけ見ても「うーむ・・・・うう」となるのですが、一応ウエスタン映画です。
ただ、本当に意味不明なことが多く、ただただ気分が悪いです。意図してなんだろうし、読み解けることもあるのかもしれませんが・・・。
ちなみに「メイソンリー!」という単語等に反応ができる方は、そういった意味合いのシーンもあるので観ても良いのかもしれません。
先ほどの、メビウスとの共作はこちら。※漫画です
田園に死す
ミドル級・・・?(さあ・・・)
寺山修司監督 / 1974年公開
ジャケットセンスがまじ半端ないです。
有名な寺山修司監督作品(とえらそうに言ってみたが、よく知らない。小説も購入したが序盤で読みかけて放置。天井桟敷のことも・・・よく知らない。)
話の内容理解には、エル・トポばりの理解力がいりそうなくらい意味がよくわからない。
こちらも読み解こうという努力を行うことで何か見いだせるのかもしれません。
個人的な意見としては、今敏監督作品のアニメ映画を観ている時と同じような「?!」感があります。
(あくまで「?!」感であって、内容が似てるわけではないです)
あまりにも作品の説明がないので、wikipedia大先生から引用させていただくと
父親のいない中学生の私は、恐山の麓の村で母と二人で暮らしている。唯一の楽しみといえば、イタコに父親の霊を呼び出させて会話をすることだった。私の家の隣には他所から嫁入りした若い人妻が住んでおり、それが意中の人である。ある日、村にやって来たサーカスへ遊びに行った私は、団員から外の世界の事を聞かされ、憧れを抱くようになった。今の生活に嫌気がさした私は家出をすることを決心し、同じように生活が嫌になった隣の人妻と共に村を離れる約束をした。駅で待ち合わせをして線路を歩く二人……
ただ、昭和前後の日本の文学というものは(そんな知らんけど)、江戸川乱歩や夢野久作(Q作さん)といった、奇を衒うものが多いイメージでして、ある意味現代的ともとれる気がしたりしなかったり、どうでしょう。(しらんわ・・・)そしてそういった作品が、今観るとインパクトが強過ぎて・・・w。
美術家(でいいのかな?)の横尾忠則さんだったり、漫画家の丸尾末広さんが好きな方は観た方が良いでしょう。いや、言われなくても観ているのかもしれない。
そうそう、野性爆弾のクッキーさんを観てると「田園に死す」も含め、上記の作家さんたちを一気に連想してしましますね〜w。
ちなみにこちらの監督・作品に限らず日本映画は何気にミドル級以上の作品が多い気もします。(しかも国内有名作で)
というわけで、むしろ日本という国自体が
カルト・・・(ごめんなさい)
世の中には程よいライト / ミドル級のカルト映画がもっともっとたくさんあるのは重々理解しておりますが、たまたま思いつきで紹介した4作品でした。
デヴィッドリンチをご紹介出来なかったのが心残りではありますが、よかったらWikipediaで検索してください。(もうやめとけよ)