【愛しのカルト】少しカルトな匂いのする絵画

【愛しのカルト】少しカルトな匂いのする絵画
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タイトルに「絵画」だとか持ってきておいてなんですが、正直に申し上げて実は、絵画のことよくわかってないです。

でもカルトな匂いのする絵画は、結構すきです。

別にマイノリティでありたいとか、そんな願望じゃなくて、技法だとか技術だとか云々抜きで、単純に見てて「楽しい」とか「おおお」「すごいなー」ってなるからです。

例えばゴッホの『ひまわり』や、ミレーの『落穂拾い』などを観てすごいな〜と思うし、ちょっと好きです。
ただ、絵画の技術的なことだとか、価値をよく分かっていないので、

“目に入った瞬間の”「おおお!!!」を期待してしまいます。

ちなみに

サルバドール・ダリ
ジョルジョ・デ・キリコ

は絵画のことをそんなに知らないながらにも好きです。

今からご紹介するお二方は、初めて書店で出会ったときに「っおお〜〜!!強烈(笑)」となってしまった画家さん達です。

    というわけで、まずは・・・

    オディロン・ルドン

    オディロン・ルドン – wikipedia –
    フランス、1840年生まれ

    『eye-balloon』という絵、目にしたことがある方もいるかもしれないですが、下の絵の通り、かなり強烈で色彩の無い無感情なイメージがあります。

    ご紹介しておいてなんですが、どん暗いことこの上ない・・・のですが、

    更に強烈なのが、
    次男が生まれた翌年あたりから(長男は、生後半年程でこの世を去ってしまったそうです)突然、極彩色の絵を描き始めるところです。

    そんな激しい差に「っおおお!!」です。

    次男が生まれる前までの作風

    『眼=気球』
    『起源』 Ⅱ. おそらく花の中に最初の視覚が試みられた
    『蜘蛛』

    上の三つの中でも『蜘蛛』はちょっと可愛らしくて好きです。
    石版画(リトグラフ)と呼ばれる手法で描かれたものです。

    以下、次男が生まれた翌年からの作風

    『キュクロプス』
    『仏陀』

    突然色彩が増えて、感情の波がグワーとなっている気がします。
    (息子への愛・・・なのだろうか。)

    個人的には、このルドンの感情の波に打ちのめされました。

    そして続いてご紹介するのが

    フランシスコ・デ・ゴヤ

    フランシスコ・デ・ゴヤ – wikipedia –
    スペイン、1746年生まれ

    絵を観て頂くと分かると思いますが、この方の絵はもう悪魔的すぎて(笑)

    上の絵が表紙になっている画集を持っているのですが

    この手の絵とは裏腹に、ゴヤはもともと(といっても40代から活躍した画家さんらしいのですが)宮廷画家なんですね〜。

    『カルロス4世の家族』

    こちらもかなり作風に差を感じますよね。

    若干 ※閲覧注意※ になりかねないので、貼付を自粛致しますが、

    有名な作品で『我が子を食らうサトゥルヌス』(閲覧注意です。念のため)を代表とする『黒い家』と呼ばれる14枚の壁画群などは、宮廷画家としてはあるまじき絵だと思われます。

    以下、wikipediaからの引用となりますが、

    “40歳代にさしかかって、ようやくスペイン最高の画家としての地位を得たゴヤは、1792年、不治の病に侵され聴力を失う。”
    – wikipedia より-

    上記の「カルロス4世の家族」は聴力を失った後に描かれた絵だそうです。

    「黒い家」は晩年の70歳以降に別荘に移り住んだ後に描かれたもので、気になるのが

    X線写真で見ると『大雄山羊(魔女の集会)』を除く13点には元々、風景画が描かれており、ゴヤ自身が上描きしたことが分かっているが、理由については諸説あり、はっきりとしたことは判っていない。
    – wikipedia より –

    個人的には、彼のダークサイド部分の絵を観ていると、METALLICAの「UNTIL IT SLEEPS」を連想してしまいます。
    (ちなみにメタリカ、そんなに詳しくないので突っ込まないで下さい。)


    というわけで、今回は個性的な画家2人のご紹介でした。